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目次
「砂の上に人形を置くだけで、どんな意味があるの?」
「子どもが受ける心理療法なの?」
精神科や心療内科、カウンセリングなどについて調べていると、「箱庭療法」という言葉を目にすることがあります。
箱庭療法は、砂の入った箱の中に、人や動物、建物、植物、乗り物などのミニチュアを自由に配置し、一つの世界をつくる心理療法です。
言葉だけでは表現しにくい気持ちやイメージを、箱庭という「作品」を通して表現できることが大きな特徴です。
この記事では、箱庭療法とはどのようなものなのか、期待される効果や対象となる方、そして訪問看護ステーションあまやどりでの取り組みについてわかりやすく解説します。
箱庭療法では、一定の大きさの箱に砂を入れ、その中にさまざまなミニチュアを自由に置いていきます。
例えば、
などです。
「この場所に家を置いてください」といった正解があるわけではありません。
基本的には、本人が自由に選び、自由に配置していきます。
そして支援者は、作品を見て一方的に「あなたはこういう心理状態です」と決めつけるのではなく、本人が安心して表現できる環境をつくり、その過程を大切にします。
私たちは、自分の気持ちをすべて言葉にできるわけではありません。
「何となく不安だけど、何が不安なのかわからない」
「嫌なことがあったけど、うまく説明できない」
「自分でも自分の気持ちがよくわからない」
ということがあります。
特に子どもや、強いストレスを抱えている方にとって、自分の内面を言葉だけで説明することは簡単ではありません。
箱庭療法では、言葉の代わりに砂やミニチュアを使って、自分の世界を表現することができます。
そのため、言葉にならない感情や葛藤を表現する一つの方法として用いられています。
実際の進め方は施設や実施者によって異なりますが、一般的には砂箱とさまざまなミニチュアを用意します。
本人は、その中から気になるものを選び、自由に配置していきます。
例えば、
家の周りを高い柵で囲ったり、
人形を一人だけ離れた場所に置いたり、
たくさんの動物を集めたり、
何も置かず砂だけで終わったりすることもあります。
どのような作品を作るかは人それぞれです。
重要なのは、
「この置き方をしたから、この心理状態だ」
と単純に判断するものではないということです。
箱庭の意味は、作品だけではなく、その方の背景や生活状況、これまでの経過、作っているときの様子なども含めながら慎重に捉えていきます。
箱庭療法で期待されることの一つが、自己表現を助けることです。
言葉では説明できなかった気持ちを、箱庭を通して表現できることがあります。
また、自分の内面を作品として外に表現することで、自分自身の感情や考えに気づくきっかけになる場合もあります。
例えば、
「自分はこんなことを怖がっていたんだ」
「本当は安心できる場所が欲しかったのかもしれない」
など、自分の気持ちを整理するきっかけにつながることがあります。
ただし、箱庭療法を行えば必ず症状が改善するというものではありません。
その方の状態に応じて、診察や薬物療法、訪問看護、生活支援などと組み合わせながら活用していくことが大切です。
箱庭療法というと、子どもの心理療法というイメージを持つ方もいるかもしれません。
確かに、言葉で気持ちを表現することが難しい子どもへの心理的支援で用いられることがあります。
しかし、箱庭療法は大人に対して行われることもあります。
年齢にかかわらず、
といった場合に活用されることがあります。
箱庭療法は、「特定の精神疾患を治すためだけの治療法」ではありません。
その方の状態や支援目的を踏まえて活用されます。
例えば、
といった方への心理的支援として用いられることがあります。
ただし、その方の精神状態などによって適切な支援方法は異なります。
箱庭療法について、
「この人形を選んだら○○な性格」
「右側に家を置いたら○○という心理」
といった解説を見かけることがあります。
しかし、箱庭療法はそのような単純な性格診断ではありません。
一つのミニチュアの意味だけを取り出して、その人の性格や病気を決めることはできません。
作品そのものだけでなく、
なども含めて考えていくことが大切です。
訪問看護ステーションあまやどりでは、精神科訪問看護の支援の一つとして、看護師による箱庭療法を取り入れています。
精神科訪問看護では、利用者さんと会話をすることが支援の中心になることもあります。
しかし、
「自分の気持ちをうまく言葉にできない」
「何に困っているのか自分でもわからない」
「人と話すこと自体が苦手」
という方も少なくありません。
そのような方に対して、言葉だけでコミュニケーションを取ろうとするのではなく、箱庭を一つの表現方法として活用することがあります。
砂やミニチュアを使って自由に表現することで、会話だけでは見えてこなかった本人の思いや感情を理解するきっかけになる場合があります。
看護師が訪問時に箱庭療法を実施し、
結果を主治医と共有することで現在置かれている心理状況の評価を行います。
精神科訪問看護の特徴は、病院の診察室ではなく、本人が実際に生活している環境で継続的に関われることです。
訪問時には箱庭だけを見るのではありません。
普段の、
なども確認しています。
そのため、箱庭での表現だけで判断するのではなく、日々の生活状況や精神状態と合わせて、その方を理解していくことを大切にしています。
また、訪問を継続することで、
「以前と表現が変わってきた」
「最近、会話が増えてきた」
「自分の気持ちについて話せるようになってきた」
などの変化に気づくきっかけになることもあります。
必要に応じて主治医や関係機関とも情報共有しながら、支援方法を検討していきます。
あまやどりでは、すべての利用者さんに箱庭療法を行うわけではありません。
精神科訪問看護では、その方の状態や目標に合わせて、
など、さまざまな方法を組み合わせます。
「その人にとって、今どのような支援が必要なのか」
を一緒に考えることを大切にしています。
箱庭療法も、そのための選択肢の一つです。
訪問看護ステーションあまやどりは、沖縄市松本を拠点に、精神科・認知症に特化した訪問看護を行っています。
当ステーションでは、精神状態や服薬状況を確認するだけではなく、その方に合わせたさまざまな方法で在宅生活を支援しています。
その取り組みの一つとして、看護師による箱庭療法も行っています。
「自分の気持ちを言葉にすることが難しい」
「会話だけの訪問看護ではなかなか気持ちを話せない」
「子ども・家族に合った精神科訪問看護を探している」
「箱庭療法について詳しく聞いてみたい」
といった場合も、お気軽にご相談ください。
訪問看護ステーションあまやどりでは、利用者さんの状態や支援目的などを確認したうえで、看護師による箱庭療法を取り入れています。
すべての方に実施するわけではなく、その方に合った支援方法を検討します。
いいえ。
箱庭だけで精神疾患を診断したり、性格を決めたりすることはできません。
あまやどりでも、作品だけを見て本人の心理状態を決めつけるのではなく、日頃の様子や生活状況、本人との関係性などを含めて支援を考えます。
箱庭療法は子どもに用いられることもあります。
ただし、年齢だけで実施を判断するものではありません。本人の状態や支援目的などを確認したうえで検討します。
箱庭療法は、砂とミニチュアを使って自分の世界を表現する方法です。
言葉ではうまく伝えることのできない感情やイメージを表現し、自分自身について理解するきっかけになることがあります。
訪問看護ステーションあまやどりでは、精神科訪問看護の支援の一つとして、看護師による箱庭療法を取り入れています。
大切なのは、箱庭の作品を「分析すること」だけではありません。
本人が安心して表現できる関係をつくり、その人の生活や精神状態を継続的に見ながら、必要な支援につなげていくことです。
沖縄市・うるま市で精神科訪問看護をお探しの方や、「話すことが苦手」「自分の気持ちを表現することが難しい」といったお悩みがある方は、訪問看護ステーションあまやどりへお気軽にご相談ください。